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アメリカ:あおり運転と銃社会

December 16, 2019

日本では危険なあおり運転の問題が取りざたされていますが、アメリカでももちろんあおり運転はあります。

 

★あおり運転:road rage 
※直訳すると「路上の憤怒」、あおること+それ以上の過激な行動を指す

★前の車のすぐ後ろに付けて走ること:tailgating

 

 

私もアメリカでroad rageに遭遇したことがあります。ある時、大きな道に入ろうとした時、ちょうどその車線にすごい勢いで、かつウィンカーなしで車線変更してきた車と接近してしまい、クラクションを激しく鳴らされた後、追いかけまわされました(私も気を付けます!)。乗っていたのは、イタリアンマフィア風の年配のおじさん。横にぴったりくっつけてきて、さらにクラクションをさらにバンバン鳴らしながら、怒鳴ってきます。「すみません!」と叫んでも、もう憤怒が収まらない、許さない!という形相で、なかなか去ってくれず、手足がガタガタ震えるほど怖かったです。

 

本来、道路の車線数がとにかく多いアメリカでは、あおり運転が発生しにくい状況ではあると思うんですがね(NYなどの大都会を除く)。大抵その車線以外に選択肢があと2~5本ぐらいありますから、怒るする前にさっさと違う車線に行けば良いのです。しかもアメリカは銃社会です。アブナイ人をあおってしまったら、命を落としかねません。

 しかし恐ろしいのは、むしろそういう「銃を携えたアブナイ人」に「あおられて」しまうことです。『The New York Times』によると、2014~2016年の3年間に発生した「銃器類の絡んだあおり運転事件」数は、少なくとも1,319件。そのうち、354人が負傷し、136人が殺害されたと報告しています。

 

この『The New York Times』の記事で興味深かったのは、文中に引用されている、ハーバード・インジュアリー・コントロール・リサーチ・センターのデヴィッド・ヘメンウェイ博士が発表した2002年論文の一文です――「車内に銃を載せているアリゾナ州のドライバーは、傲慢で攻撃的になりやすい」。そもそも人は車に乗っている時は心理的に強くなったような感覚を持つそうですが、そこに銃が加わることで、さらに俺様度が加速するのでしょうか。

 

アメリカでは、アブナイ人に絡まれた時は、文句を言ったり戦ったりせずに逃げるのが一番賢い策です。路上で逃げるのは本当に難しいことですけどね…。

 

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