ジェントルマンのさりげない気配り
全部読み終わったら、なんだただの食い意地が張っている話じゃん!ってなるかもしれませんが、ちょっとうれしかったので書いてみます。
先日、日本からいらっしゃったクライアントさんと素敵なレストランでランチをしました。食事が終わったら、ウエイターさんがデザートメニューを持ってきて「いかがですか」。もちろん食べるつもりはなかったですよ、だってクライアントさんとのランチですから^^!
でもちょっと開くと、イチゴのムースなど色とりどりのデザートがたくさん並んでいて、思わず目が釘付けになってしまったのです。
するとクライアントさんもデザートメニューを開いて、ふむふむと熱心にご覧になります。「案外甘いものがお好きなんだ」と思った私は、「どれにします!?」と興奮して質問しました。するとお答えは「迷っています」。ますますクライアントさんも注文されると確信した私は、「私はこれにします!」と勢いよくイチゴのムースを指差しました。
クライアントさんが静かにメニューを閉じたので、再び「どれにしますか?」と聞いたら、また「まだ迷っています」。
ウエイターさんが来たので張り切って注文して、促すようにクライアントさんのお顔を見ると、「やっぱり今日はやめておきます(笑顔)」。そのとき、うかつな私は悟りました!クライアントさんは本当は最初から注文するつもりはなかったのに、私のために「迷っています」と言ってくれていたんです。ご自分が注文しないと、私が諦めると思われて…。
実に鮮やかな…。世界を股にかけてダイナミックかつワイルドなビジネスをされているクライアントさんに、こんな繊細な面があることを発見して、とてもうれしく、なぜか誇らしくなった私でした。
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