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体より先に悲鳴を上げるのは、脳である

著作権などの事情でリンクは載せられないのですが、最近、「フリーダイビング」に関する記事に携わる機会がありました(M.Tさんとのタッグ。おかげで素敵に仕上がりました)。

フリーダイビングとは、タンクなどの呼吸補助器材をつけずに潜るダイビングですが、顔を水に付けることもできない怖がりの私には、一生無理なスポーツです。しかし、納品が終わってからも、何度も思い返してしまうくだりがこの記事の中にありました。

フリーダイビングには8種類の競技があり、その中でも「コンスタント・ウエイト」という競技は、ガイドロープに沿って海底深く潜行していくものです(上写真参照)。現在の世界記録はダニエル・コーヴァルの102メートル。100メートルというのは実際に陸上を走ってみたりすると分かるのですが、かなーり遠いですよね。フリーダイビングの場合は、行ってまた戻って来るまで息を止めなければなりません(私には無理です!)。

しかしこの記事では「体より先に悲鳴を上げるのは、脳である」と説明しています。

というのも、肺に蓄えられているのは「人間の体が必要とする酸素の1/3だけ」。残り2/3の酸素は血管などその他の器官に蓄えられているため、実は体内には十分な酸素があるのに、呼吸ができない恐怖に「脳」が先にギブアップしてしまうのだそうです。

長く息を止めるため、フリーダイバーは潜る直前に「ブリーズアップ」という呼吸法を何度も行います。これはゆっくりと息を吸い、それ以上時間をかけてゆっくりと吐く、ヨガのような呼吸法です。これにより、体内のいたるところに酸素がいきわたり、蓄えられます。

ヨガでは「ゆっくり吸って~、ゆっくり吐いて~」と言われますが、この呼吸法に実際に科学的な根拠があるとは知りませんでした。これを日常的に行い、いつでも全身パンパンに酸素をいきわたらせることができたら、どれほど体に良いでしょうか。

この仕事に携わってから1カ月以上経つのに、「体より先に脳がギブアップする」くだりをちょくちょく思い出します。これは弱い私に届けられた啓示なのでしょうか。

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