アメリカの広告表現 その1《ウェブデザイン》 “絵本化”が進むアメリカのウェブサイト
アメリカの商業ウェブサイトの”絵本化”が進んでいます。情報を小さな携帯やタブレットで見る人口が爆発的に増えた結果、文字を極限まで減らし”徹底的に写真で語る”デザインが日本に先駆けて主流となっています。日本で大量の文字を掲載していたウェブサイトも、アメリカに進出して新たにサイトを作る場合は”ピクチャーファースト”のコンセプトを検討していく必要があります。
例えばこちら↓のウェブサイトを見てみましょう。 我らが日本の明治乳業のウェブサイトのトップページです。
楽しそうですし情報がたっぷり詰まっている感じがして、私たち日本人にはしっくりきます。 ●明治乳業 http://www.meiji.co.jp/
対して、こちら↓はアメリカの乳製品メーカー「DairyPure」のトップページです。
画面の左右いっぱいいっぱいに写真を大きく取り込むのは、アメリカのウェブサイトデザインでは言うまでもなく定番ですが(日本でも取り入れられてきています)、全てのページにおいてピクチャーファーストの構成となっています。実際にクリック(上の写真をクリック)してみると、目の前に広がる写真の世界をもっと体験できます。
来週、友人みんなで集まることになったビバリーヒルズのレストランのウェブサイト↓。写真にたっぷりと語らせて世界観を伝えています。
日本でさまざまな商業デザインをディレクションをするとき、「目で魅せる」、「しかも一瞬で」、というコンセプトをとても大切にしてきましたが、アメリカでは「その10倍」ぐらい目にこだわらなければならないと感じています。
最近では、日本にある会社やお店からもアメリカ式のデザインに関するお問い合わせが増えてきました。日本よりも10年進んでいるというアメリカのウェブデザインを、日本においてもあえて取り入れることで、レンドをリードするという戦略です。